ReEnergiXの蓄電システムの仕組み
ReEnergiX蓄電システムは、エネルギーユニットとパワーユニットの2つのシステムコンポーネントで構成されています。当社のバナジウム・レドックスフロー蓄電池(VRFB)は、エネルギーを貯蔵するための活物質として電解液中のバナジウムの化学反応を利用する、電気化学蓄電池です。バナジウム電解液は、エネルギーユニットのタンク内に貯蔵され、そこからセルスタックへとポンプで送られます。電気化学反応により、充電状態の異なるバナジウムイオンの間を電子が移動します。これにより、化学エネルギーが電気エネルギーに変換され(放電)、電気エネルギーが化学エネルギーに変換されます(充電)。ReEnergiX蓄電システムのその他のコンポーネントには、蓄電池管理システム(BMS)、温度管理システム、ポンプやセンサーなどがあり、直流電力貯蔵システムの安全性と信頼性を保証しています。
信頼性と使い易さ
ReEnergiXの蓄電システムは安全で不燃性であり、カソードもアノードも劣化がありません。蓄電池の寿命が尽きた場合でも、電解液を別の蓄電池で再利用したり、リサイクルしたりできます。また、他のコンポーネントもリサイクル可能です。
システムの安全性
他のタイプの蓄電池とは異なり、ReEnergiXの電力貯蔵システムは、常温・常圧で動作するため、非常に安全です。水が主たる成分であるバナジウム電解液は、燃えたり爆発したりすることがなく、過酷な環境下でも、動作温度が70℃を超えることはありません
長寿命
ReEnergiXの蓄電システムは、25年以上の長い寿命を持ち、蓄電容量の低下なしに、20,000回以上の充放電が可能です。長期間の使用でも、蓄電池が劣化することはなく、電池の寿命が尽きた後も、電解液は、100%リサイクル可能です
高い効率と経済性
VRFBは、様々な用途に経済的に利用できます。主な利点としては、大容量化が可能、長寿命、速い応答性および高効率などが挙げられ、グリッド規模の電力貯蔵に向いています
高い経済性
蓄電池ユニットの投資コストは、電力貯蔵が可能な時間が長くなるほど低下します。劣化せずに100%の放電が維持できますので、発電単価を下げることができます。発電単価とは、その寿命期間にわたる、平均的な正味の発電コストを示す指標です
大容量化
ReEnergiXの蓄電システムは、4〜12時間の中・長時間の電力貯蔵に適しています。発電ユニットと電力貯蔵ユニットが独立に設計できますので、システムの拡張と更新が容易です。各発電モジュールは、ほぼあらゆる量の電解液と組み合わせることができるのです